読谷村儀間旧部落への移住御許可方に関する歎願書
1947年に軍政府御当局の御同情により吾が儀間旧部落は当時条件付きにて移住御許しを得て部落民は欣幸致し郷土復興に村当局並に当区民総揃いで道路用水池井戸の復旧並に家屋建築にと着々進行致し全区民が殆ど移動完了せんとする1948年5月12日軍の命により部落の立退きを命ぜられましたので軍民両政府並に村当局の物心両面に亘る御同情によりまして条件通り同月20日迄(3日間)に立退きを完了致しました。その後又高志保区に居住致して居りますが別紙略図の通り農耕地への距離が4キロ近くもあり増産に大いなる影響を来し尚高志保部落だけにあまた部落住民が雑居し居る関係上衛生的にも悪く火災予防の見地又は当区民の周知徹底指導の見地からしても大いなる悪条件に置かれ、憂慮致し居る次第であります。よって儀間旧部落への移住御許可に関しましては特別の御詮議を以て御許し下さいますようここに吾々部落住民を代表致しまして歎願致します。
西暦1950年1月 日
読谷村儀間区長 大嶺英進
同村議会議員 喜瀬得和
同村儀間区有志代表 高嶺世吉
- 資料ID
- 000049
- 作成日
- 1950年1月
- 資料名
- 帰村に関する行政文書
- 件名
- 読谷村儀間旧部落への移住御許可方に関する歎願書