読谷村史編集室

1947年6月11日
読谷村長　知花英康
沖縄民政府総務部長 又吉康和殿
村民の居住並農耕許可申請
当村民の移動に関しては格別なる御高配を辱うし御蔭を以て最早1万有余の村民を受入るることが出来ましたのは是偏に御尽力の賜と深く感謝申上げる次第であります。然るに尚6千有余の村民は各地に散在して一日千秋の思いで帰郷を待ち侘びて居る次第でありますが、是等村民を迎へ入るるには差当り住宅地や農耕地の拡張が先決問題でありますので先般村内の軍事施設も無く農耕若くは居住許可地として適当と認むる個所を精査し現地部隊と共に実地踏査の結果関係部隊に於ても図面記号の場所は居住若くは農耕差支え無きに付正式にその筋の許可を受けて建設する様にとのことでありましたから御多忙中甚だ恐縮の至りではありますが立遅れたる当村をして一日も早く移動完了せしめらるる様御取計相成度別紙図面相添へ此段梱願■■ます。