3. 耕作地が遠距離のため非能率的であります。
部落民所有の耕地の多くは部落の東側にありますが、往復4キロ以上もあって、それに要する時間も1時間以上かかり、なお肥料農産物の運搬、耕地の管理に無駄が多くありまして増産を阻害しております。
4. 台風に対する防御が容易になります。
暴風被害については沖縄全住民がひとしく悩みの種でありますが、現住所大木部落は高地斜面に位し、台風をさえぎる樹木が少ないため、毎度の暴風に家屋の破損甚だしく物質的にも精神的にも大きな打撃を被り、たえず不安な日常生活を送らねばなりません。大湾旧部落は樹木が繁茂し、石垣その他の囲がありますので暴風の被害から免れる安住の地と信じております。
5. 地元の大木部落住民に福利をもたらすこと。
大湾の部落民移住によって宅地、耕地が地元の使用に復帰し食糧の増産にもなり人口密集の度が緩和されて比較的に衛生の向上がはかられます。
- 資料ID
- 000148
- 作成日
- 1949年11月11日
- 資料名
- 帰村に関する行政文書
- 件名
- 旧大湾部落への住民復帰に関する請願