読谷村渡慶次旧部落への移住御許可方に関する歎願書
1947年12月に軍御当局の御同情により吾が渡慶次旧部落は当時条件付にて移住御許可を得て部落民は欣喜致し和を以って逐次部落間の清掃と建築にと順調に進行致し全部落民が殆ど移動完了せんとする1948年5月12日命により部落の立退きを命ぜられましたので政府並に村当局の物心両面に亘る御同情によりまして条件通り同月20日まで(3日間)に立退きを完了致しました。その後高志保区に居住致して居りますが別紙略図の通り農耕地への距離が1里近くもあり増産にも大いなる影響を来し尚高志保部落だけに数部落の住民が雜居致し居る関係上衛生的にも火災予防の見地又は部落民指導の見地からしても大いなる悪条件が伴い憂慮致し居る次第で御座います
よって渡慶次旧部落への移住御許可に関し特別の御詮議を以ちまして御許し下さいます様ここに吾々5名部落民を代表致しまして
- 資料ID
- 000032
- 作成日
- 1949年11月28日
- 資料名
- 帰村に関する行政文書
- 件名
- 読谷村渡慶次旧部落への移住御許可方に関する歎願書