白い輪 読谷村史編集室 読谷村戦後復興資料データベース

ID:000064 1949年 作成

帰村に関する行政文書

歎願書

歎願の理由
一、現在居住地より農耕地までの距離が1.5キロメートル乃至2キロメートルもありましてその往復に時間と労力を空費して生産能率を低下せしむること。
二、5時以降の婦女子の通行並に農耕が危険で落付いて農耕出来ない。
三、現在旧屋敷は雑草生い繁り、藪蚊の発生その他衛生上から面白からぬ状況にあると思考す。幸いにして区民の居住が許可になった曉は屋敷の清掃美化に努め、衛生面に貢献する事が出来る。
四、部落並近接山林の監視が出来立木伐採を防止して軍政策に協力出来る。
五、現住地の大木部落は戦前7、80戸の住民が居住して居りましたが現在は7ヶ部落も集団生活をなし人口にして2、300人が密集し、水汲みに行列をなして時間を空費する状況で至って不自由を感じて居ります。これに反し旧部落内には井戸が多く水不足を解消して生活及衛生の向上を計り得る。
六、嘉手納、喜名間の1号線沿線には住民の居住せる部落無き為めこの間の婦女子の通行は昼間も危険で時折強姦事件等も発生し居るも、住民の居住によりこの不安を解消する。
一、通行の不安 二、治安の維持 三、犯罪の防止

資料ID
000064
作成日
1949年
資料名
帰村に関する行政文書
件名
歎願書

サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。

二重輪 利用者アンケート