読谷村史編集室

1948年4月28日
読谷村長　松田平昌
沖縄民政府総務部長　又吉康和殿
村民居住並農耕許可申請
当村の移動に関してましては格別なる御高配を辱しお蔭を以て1万6千余人の村民を受入れる事が出来去る4月15日村民移動完了の祝賀の会を挙行する事が出来ました。是偏に御尽力の賜と深く感謝申上る次第であります。
然るに1万6千余人の村民を受入たとは言いますものの当村は22個部落の中、旧部落に居住する事が出来真に安住の地我が部落に復帰を許された部落は高志保、波平の一部、喜名の一部、座喜味、楚辺、大木、渡慶次、儀間、瀬名波の9ヶ部落でありまして残る13個部落民は上記部落内に集団生活の止むなき状態におかれた現況であります。
想うに現地部隊とも何等支障を来さず且つ現地部隊に於ては農耕も許すという多大なる御同情を寄せられて居ります。