読谷村史編集室

1946年6月23日
読谷村長　知花英康
松岡工務部長殿
読谷村内にある建築資材確保方に関する件
標記の件に関しては是まで再三陳情致し置き候に付絶えず御高配の御事と存じ候へ共近来各方面より盛んにトラック、船、馬車等にて読谷村にある建築資材を持出しつつ有之移動日近々迫れる読谷村の建設に非常なる支障を来たす事無きやと存じまことに憂慮に堪えざる次第に有之　昨日も右請願の為わざわざ参上致し候へ共折りしも議会御列席の為御面談の機を得ず空しく帰りたる次第に御座候
もっとも「読谷村が移動するに当りては建築上いささかも支障り無き様万全の準備あり」との貴殿の御言明に対し小職は堅き信頼を持つものには候へ共最近の資材取り壊しの現状黙視するに忍びず老婆心ながらその確保方に関し格段の御高配賜わり度此段［伏して］■梱願候也

7月11日松岡工務部長の命により工事監［督］村駐在員一人確保隊員50人を置き23日より出働す