当部落は土地定着以来の純農部落でありまして土地に対する執着心強く戦前村内に於て生産物の首位を占め村内は勿論、隣村の消費者、那覇市場まで農産物を供給する状況でありましたので過去5ヶ年間の生活設計は昔を夢見て永住を考慮して以上の如く我等は移動の困難なるを痛感致します 村全体としても耕地の減少による食糧の減産、担税能力の低下による村財政の脅威並に村民の精神的影響が大きいと思いますので、当部落民が現在居住地に居座りが出来、安心立命して生業を営み得るようその筋へ再陳情方御高配下さるよう、ここに村民一同別紙連署を以て御願い致します。
1951年9月4日
読谷村楚辺区長 桃原榮次郎
読谷村長 當山眞志殿
- 資料ID
- 000030
- 作成日
- 1951年9月4日
- 資料名
- 帰村に関する行政文書
- 件名
- 陳情書